この度、キングコングの西野亮廣さんが、知らないうちにファンが婚姻届を出していて受理されていたという事件がありました。
たまたま本籍や親の名前が間違っていたため、役所から確認の連絡が来たため発覚しましたが、まちがいなければそのまま結婚したことになります。
知らないうちに結婚していたらどうなるでしょうか。
本人が結婚意思がまったくない西野亮廣さんだけに、この先も誰とも結婚しないと、いつまでも配偶者がいる状態に気づかないで過ごすことになります。
もし、急な病気や事故にあった時、どうなるでしょう。
財産が、勝手に籍を入れた人に分与されてしまいます。
本人がすでに亡くなっていたら、知らなかったと言って裁判所に異議申し立てもできないので、財産分与は成り立ってしまいます。
西野さんが思いつく知っているファンの方だったようです。
もちろん、婚姻関係は取り消しの申し出を裁判所にするもの、相手の方に対して現時点でなにか訴えを起こすつもりはないようです。
婚姻も離婚も、片方が提出すれば成立するので、ただファンでという気持ちでしてしまうならまだしも、財産目当てでこっそり結婚して、それこそ、手を下して相手の命を奪って財産を得るという犯罪が起きないとも限らないこわさが今回露呈しました。
今回の場合、裁判所に申し出れば、婚姻取り消せますが、取り消されたという文言は戸籍に残り続けてしまいます。
では逆に勝手に離婚されるケースはどうでしょう。
愛人がいてどうしてもその人と結婚したいからかってに離婚など、実は知ら無いうちに籍が抜けていることはよくあるそうです。
たまに、戸籍をチェックしないと、知らなかったでは済まないことになります。
こちらも財産分与などです。
夫が亡くなった・・この先どうしようと思ったら、知らないうちに離婚していて財産を全く分与されなかった。それどころか愛人と結婚していた・・
愛人が財産分与を受ける。
自分も高齢になって、このようなことに巻き込まれたら冗談になりません。
相手が亡くなってると、状況を確認することも難しくなってしまいます。
浮気問題が発覚した場合はこれに気をつけた方が良いそうで、勝手に離婚されてるケースは少なくないそうです。
浮気をした場合、不貞が認められたら、相手は自分の意志で離婚の申立はできません。
離婚は不貞を受けた本人からはできますが、不貞を働いた人は離婚ができない法律があります。
ただしこっそり離婚手続きをされてしまうと気づかないので申し立てできずに時が経ってしまう。
その間別居でもしようものなら、別居を一定期間すると離婚理由として認められ、裁判で離婚が成立してしまいます。
喧嘩してしばらく別居のつもりが、別居の間籍をぬかれていた場合、別居期間が長くなると離婚が成立してしまうので不貞が原因で、自ら離婚を申し出れなかった相手にとって、離婚を成立させるチャンスになります。
不貞を働いた相手が信じられない場合、(勝手に離婚されるかもしれない疑い)事前の手続きで防ぐ方法があります。
相手が離婚届を出した場合、無効にするという申し出を浮気された本人が事前にしておけば、相手が離婚届を出しても受領されずにすむ法律があります。
離婚届不受理申請です。
離婚届の提出は形式的なチェックしかされず、記載内容に不備さえなければ受理されてしまうのが一般的です。
今回の勝手に結婚されていたのもこの逆パターンです。
つまり、一方が感情的になって一方的に離婚届を提出し、離婚を成立させてしまうことも可能ということです…!!
このような形で、勝手に離婚届が受理されないよう、事前に役所に離婚届の受理を無効にしてもらうようにする手続きを不受理申請といいます。
提出に必要なものは、「印鑑」と「身分証明書」だけでです。
これらと「離婚届不受理申出書」を役所に提出しましょう。
不受理申請申出書は役所にあります。
一度提出すれば、離婚するまでの期間はずっと有効です。
相手が勝手に離婚する危険がある場合はこの手続きをしておけば、いざ相手が申請しても拒否されます。
勝手に結婚、離婚は誰にも起こり得る簡単にできる犯罪です。
気づかなかったらそれで終わりの場合も多い。
なにか悪い勘が働いたときは、今はマイナンバーカードでコンビニで住民票がだせます。
戸籍謄本出さずとも住民票で婚姻関係は確認できるので、たまに確認すると良いかもしれません。