紀州のドンファン、殺人の疑いで元妻須藤早貴の裁判が注目されています。
検察が自信をもって20人以上の証言者をたて、スマホの検索履歴から、殺害計画を立てたと思われる検索が多かったことなどを、殺害の証拠として挙げてきた。
またスマホの健康アプリで、当日の殺害時間に早紀容疑者が、過去にないぐらいの回数、8回も短時間の間に2階へ足を運んでいたことも分かった。
死因が麻薬の過剰摂取で、その麻薬の入手を早紀容疑者本人がやったことや、売人の証言でもそれが証明されるなど、先容疑者にとって不利と一見思われる証言もしていることが、かえって、重罪を避けれる可能性があると若狭弁護士は話す。
間もなく判決の時期が来るが、殺人罪として認められるか、また判決は無期懲役のような重いものになるかをまとめました。
殺人罪で法律で決まっている刑は、死刑、無期(懲役)、5年以上の有期懲役ということだが、今回、強盗殺人という形で起訴されているわけではない
ここでわかるのは、殺人でも一番罪が重いのは強盗殺人だということだ。
殺人罪で法律で決まっている刑は、死刑、無期(懲役)、5年以上の有期懲役ということだが、今回、強盗殺人という形で起訴されているわけではない
仮に財産目当てだったとしても、強盗殺人という形での起訴ではないとすると、なかなか死刑は難しい。
無期も結構難しい感はある。
となると有期懲役刑で、有期懲役は30年がマックス。おそらく、覚せい剤を使ったということで起訴されていることも考えると、有罪であれば懲役20年~30年の間ぐらいのどこかに落ち着く
このように若狭弁護士の見立ては、無期懲役はなく有期懲役とみて、一般的な考えとして無期懲役はないとしたが、結論、異例の無期懲役になり、その後またコメントをした。
検察側は「被害者の意思に反して命が奪われ、財産も奪われた結果は重大だ」と無期懲役を求刑した。
元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、元妻が検察側に無期懲役を求刑された件について「私は30年ぐらいかと思っていた。かなり検察側が強気だなという印象です」
と驚きの声をあげた。
若狭氏は「今回のケースは、状況証拠だけで『財産目的の殺害だった』と言えるのかどうかがポイント」としたうえで「検察は長年にわたって完全犯罪として計画していたとみている。だったら相続財産が目的なのは明らか、ということなのでしょう」と強気の理由を説明した。
北海道で大学生が大学生の二人の女性と少年たち6人に殺害された事件があるが、あれは、結果、お金を引き出したり、奪ったカードで買い物をしたため、20歳を超えてる大学生女性に関しては、強盗殺人となる可能性が指摘されていた。
つまりTIKTOKに出ていた二人の女性は、下手したら死刑か無期懲役という驚く罪だ。
ということだ。
結婚当時、友人には結婚した理由として「自然死を待っている」と話していたという。
入籍前の18年1月24日に早貴被告が検索したワードは
「遺産目当てと言われた女たち5選」
入籍してから4月初旬まで東京・新宿のマンションに住み、野崎氏と別居中に野崎氏が起こって離婚届けを突き付けてきたという。
その時の検索が
「老人 死亡」「老人 完全犯罪」
18年4月7日、早貴容疑者が、致死量の3倍もの3グラム以上の覚せい剤を注文し違法薬物の密売人と連絡をとった当日には
「覚醒剤 過剰摂取」「覚醒剤 死亡」
と検索し、購入した覚醒剤が死に至るまでの知識を得ている。
さらに購入して数日後には
「殺す」「覚醒剤 死亡」「警察24時」「警察24時 覚醒剤」
と検索し、殺すという目的がここではっきりする。
引き続きその後も
「覚醒剤 死亡」
とサイド調べていることから、覚醒剤で死亡することについて知識を得ていた様子がうかがえる。
事件1ヶ月前には
「遺産相続 専門家」「相続税相談先」「遺言書の書き方」「無効とならない正しい自筆証書遺言書の書き方」「遺言書の書き方 全ての」「妻に全財産残したい場合の遺言書文例 遺言書」
この段階で、亡くなった後の相続について調べていることから、間もなく亡くなることが予定されていたのではないか。
そして事件前日には
「頭のおかしいじじい」
と検索。
これらの検索履歴に対し、昔からこういうサイコパスな怖いことを調べるのが好きだったと説明している。
この検索履歴を見て、殺害の意図がなかったと思うほうが難しいのではないか。
結婚条件に体の関係を求めないという約束があったにもかかわらず、求められたときに、野崎氏は、それができなかったため、麻薬を買ってきてくれと早貴容疑者に頼み、20万渡されたので、買いましたと、麻薬を買った理由は、頼まれたからと主張。
検察は、サイコパスな検索履歴や、当日に8回も2階を行き来している不自然さ、麻薬を購入していたことや、身近な人たちからの聞き取りにより、麻薬を忌み嫌っていたため、使うはずがないとか、須藤容疑者と離婚したがっていたという証言から、殺害した犯人だとみている。
和歌山のカレー事件も、最終的な証拠はなくとも、消去法で、この時で来たのは、早貴容疑者しかいなかったから犯人という方法で有罪判決にもっていくしかないようだ。
そもそも、ジャニーズが好きで、しかも推していた神宮寺勇太さんの住まいを更新所で調べさせ、同じマンションに引っ越しただけでなく、バイクに乗らないのにバイクを買って、神宮司雄太さんが借りている駐輪場の隣を借りていた。
大崎にある高級マンションだが、野崎氏にお金もらって、自分は推し活の延長で高級マンションに住んでいたのだ。
パークシティ大崎ザタワー
好きな相手に対しても、ストーカー並みに住まいから、駐輪場の位置まで、まめに調べることが得意なようですね。
神宮寺さんファンというところからも、年を取った野崎さんに愛情があったとは言えず、パパ活の延長レベルに過ぎなかったのだろう。
紀州のドンファンの公判前に一件、学生時代にキャバクラでバイト時代に騙した人がいて、3000万円近く、相手からお金を引き出していたことが証明され有罪判決を受けている。
紀州のドンファンの死因は口からとった麻薬による中毒死だ。
ところが麻薬はかなり苦いため、うっかり口にしたら気づかないはずがないというところからも、どうやって口から飲ませたかがいまだに謎なのだ。
どうやって口にしたかがわかれば、殺人容疑で逮捕できるところ、殺害方法がわからない為、消去法で攻めるしかない難しい裁判となっている。
また、麻薬を毛嫌いしていたという会社の人やお手伝いさんの証言がありながら、性行為のために必要で、頼まれたという須藤早貴の話も、まったくあり得なくない内容で、殺人容疑を証明するのが難しくなっているのが現状だ。
須藤早貴は検察の質問にどんどんうまくかわしていくため、最初に思われていた以上に有罪と判断するのが難しくもなってきた。
さすがに「完全犯罪」など検索して研究しつくされただけのことはある。
12月、正しい判決は下されるのだろうか?