北海道江別市文京台南町の公園で10月25日深夜から26日早朝にかけて、発生した男子大学生の死亡事件の詳細が少しずつ明らかになってきました。
被害者の長谷さんは、友人などからの証言からもまじめな性格の大学生でした。
この夏、彼女ができたと喜んでいたそうです。
この事件の大方の流れは以下です。
夏ごろから八木原亜麻容疑者は、長谷さんと付き合い始めました。
長谷さんは来年就職ということもあり、就職先が遠くなり、離れた場所に引っ越すことになるため、八木原亜麻とは1年後には一緒に入れない、別れる話をしたのです。
それに対し彼女は納得がいかなく、バイトの友人の川村葉音容疑者に相談。
川村容疑者の彼が、年下の未成年で今回の大学生にっ直接暴行をした少年の一人というわけです。
この事件では、交際相手の八木原亜麻容疑者(20)と川村葉音容疑者(20)ら、少年を含むあわせて6人が逮捕されています。
かわいいと評判の八木原亜麻
tiktok画像が有名になって、八木原さんは、かわいいと評判になりました。
確かに多少加工した写真には見えますが、かわいいですね。
普段おとなしい人だったようなので、大胆な事件を起こすようには周りの人からは見えなかったようです。
小学生時代の文集には
「私は将来看護師になり、病気の人やけがをした人をやさしい気持ちで助けたいと思っています」
「いつまでも明るく優しい人になれるよう頑張ります」
と書いており、昔は優しい子だったようです。
大学生が暴行殺害された時の様子
この日、別れの話で言い合いになり、バイト仲間の川村容疑者に八木原は、電話をしました。
正義感が強く、また怒るととことんキレる性格の川村容疑者は、八木原さんをかわいそうに思い強い怒りの感情を持ったようです。
その夜10時ごろ、八木原さんと長谷さんは公園に散歩に出ますが、そこにいたのが、川村容疑者とその彼を含めた少年たちです。
そこで、八木原さんに対し別れるとはどういうことかということで、少年たちは長谷さんに暴行を加えます。
女性二人は、当初見ていただけということでしたが、新たな調べから、八木原容疑者は、暴力をふるうのを笑いながら見て、さらにもっと暴力を加えるように促していたようです。
川村容疑者は事件後に、自分は見ていただけとほかの人に話しています。
当初八木原亜麻ら6人は傷害致死の罪で逮捕
八木原容疑者が暴力をあおっていたというので、川村容疑者もおそらく直接手を下さないまでも、八木原容疑者と同じようにあおっていた可能性があります。
いったん、最初の段階で6人に対し、傷害致死の疑いで逮捕されました。
八木原亜麻ら6人は長谷さんからキャッシュカードなどを取り上げて強盗もしていた
長谷さんを少年たちは暴行し、キャッシュカードの暗証番号を聞き出し、そのあとに少年たちは車でコンビニに向かい銀行からお金を引き下ろし、みんなで分け合いました。
傷害事件として調べるうちに、市内のコンビニのATMで現金を八木原容疑者を除く5人が下ろしている様子が防犯カメラからわかった。
これに関して被害者のキャッシュカードで現金を引き出したことや、その現金を分け合ったことを認めている。
この時八木原容疑者は同行していなかったので、残りの5人でお金を引き出し、分け合ったわけです。
この際にみんなで分け合ったことで、全員が強盗の罪を背置くことになります。
さらに、女性二人は、うばったクレジットカードでたばこ30箱もの買物をしている。
最初は、傷害致死事件として捜査していましたが、新たにキャッシュカードの暗証番号を聞いて途中でお金を下ろしに行っていることや、クレジットカードを使って買い物をしてることで、強盗致死になる可能性がでてきました。
八木原亜麻たち6人は傷害致死から強盗致死に代わる可能性が出てきた
元検察官の中村浩士弁護士に聞きました。
「金品を奪おうという意思が発生したあとに暴行を加えると『強盗致死』という可能性が出てくる。ただ、暴行を加えた後に財物があると気づき、それを持っていこうというという場合には『傷害致死』と『窃盗』ということになる」
「最初から金品を奪う目的で暴行を加えた。あるいは途中で暗証番号を聞き出そうと、それ目的で暴行を加えたか、暗証番号を聞き出したあとも金品を奪取しようという意思のもとに暴行を加え続けたとすると『強盗致死罪』。
強盗を目的として死亡させた場合は傷害致死ではなく強盗致死になります。
殺人事件で一番重い刑「死刑」「無期懲役」が言い渡されるのは、強盗致死のみで、傷害致死の場合は、有期刑となるのが一般的なので、強盗致死と認められた場合は、一番重い刑となります。
傷害致死:3年以上の有期懲役
強盗致死:無期懲役または死刑(19歳以下は死刑なし など緩和)
注目点①
「強盗致死」を立証するためには、“分配された現金を受け取っていたのか”も重要。
注目点②
犯行の関わり方について、「直接の暴行」か「暴行を黙認」などによって、罪の重さや種類が変わる。
八木原亜麻らに新しい動き 逮捕容疑が代わって再逮捕
11月に入り、新たな動きがあった。
警察は11月16日、事件に関与した八木原容疑者ら6人を強盗や詐欺などの容疑で再逮捕した。
金銭をめぐる新たな容疑が浮上し、事件の全容解明が進んでいる。
注目点はここにきて、強盗の容疑で再逮捕となったことだ。
実際キャッシュカードの暗証番号を暴行して聞き出しお金をおろしたり、クレジットカードも使っているので、強盗目的は明らかだ。
八木原亜麻らが強盗致死なら、「死刑」「無期懲役」しかない
6人のうち女性二人が20歳、ほかは未成年であることから、「死刑」などが言い渡されるのは成人したものだけのため女性二人が「死刑」「無期懲役」となる可能性が出てきた。
少年は罪が緩和されるということのため、極刑は免れるだろう。
強盗致死が女性二人に認められた場合、まさかの死刑の可能性が出てきました。
直接手を下したのは未成年の少年たちですが、それの指揮をとり、笑いながらもっと傷つける指示を出していたわけなので、そこをどう判断されるかで、女性二人は、死刑や無期懲役の可能性も出てきました。
紀州のドンファン妻の異例の無期懲役のケース
同時期に話題の紀州のドンファンの妻が財産目当てで「完全犯罪」を目指しながらも、ほかに殺害で来た人がいないということで、殺人罪が検察から求刑されました。
ただし、彼女は強盗はしていません。
結果遺産相続という形でお金を手に入れるケースです。
そのため若狭弁護士は、このケースは有期刑にしかならず無期懲役は、強盗をしていない為、求刑されないと判断していたのですが、結果、無期懲役が言い渡された。
異例ともいえる判決でしたが、妻が反省もなく残酷な殺人だった点で、心証も悪く、遺産目当てで殺害したなら、強盗と同じような意図があったという判断だったようで、強盗致死と同じ求刑になっています。
江別市大学生殺人事件 女性たちが死刑か?まとめ
紀州のドンファン事件のように、心証が悪いというのは、一般的な法律の枠を超え、重い刑になる可能性があることがわかりました。
江別市の殺人事件も、たかが別れ話が6人もが一人にかかって、大学生を裸にして暴行を加え、キャッシュカード番号を聞き出して、強盗もした、しかも今回強盗の罪で再逮捕ということは、強盗の要素が認められた点が大きい変化です。
加害者少年の一人は普段から暴行を重ね、必ず裸にするやり方をしていたそうです。
強盗殺人となれば、極刑しかない!
まだ二十歳になったばかりの女性二人、無邪気にtiktokにダンス載せているどこにもいる女子学生に、「死刑」という可能性がでてきました。
一番驚いているのは本人たちでしょう。
その時は感情的に衝動的にやってしまったことが、人生を終わらせるかもしれない事態に今なりました。
紀州のドンファンも20代の女性、最近若い女性たちが命を軽んじているのは怖いことです。
まだ先は長かったのに、一時の感情で人の命に手を付けた代償は、思いのほか重いものだということを忘れてはいけない。
今後の流れもおっていきたいと思います。