少子化を背景に、多くの自治体が婚活支援に力を入れていますが、東京都は独自のマッチングアプリを開発し、今年の夏にはリリース予定です。
都によるとアプリ開発は珍しい取り組みです。
マッチングアプリ大手「タップル」によると、民間サービスでは、こうした情報は「自己申告」が大半
。厳格化の理由に、都は「トラブル防止」を挙げる。
また簡単に登録できるシステムのマッチングアプリの場合、10件マッチングしても会うまで行くのはせいぜい1件というデータがある。
東京都のように、結婚紹介所に近いお互いの情報の確認をしっかり行ったうえでのマッチングアプリ利用者となれば、話が進む率が当然上がるだろうと思われる。
自治体によるマッチングアプリ開発は画期的で安全
マッチングアプリの使用は、若い世代に浸透しつつありますが、危険も背中合わせです。
登録者の情報はあくまで自己申告で、誰もが真実を登録するわけではないため、トラブルのリスクも有り、使いにくさを感じている人もいるでしょう。
東京都では、信頼性向上のため、利用者には独身証明書や収入証明書の提出が求められます。
都の発表によると、登録には顔写真付きの本人確認書類と独身証明書または戸籍謄本が必要です。
さらに、事前面談も行われます。
身長、学歴、職業、収入などの15項目の個人情報を事前に入力し、相手に公開する仕組みです。
有料化も検討されています。
厳格な調査を行うため安全なマッチングアプリ
厳格な登録プロセスの理由として、都は犯罪や虚偽情報を防止するためとしています。
マッチングアプリの利用者は増えており、都は「関心があるのに結婚できない人を支援し、従来のアプリに不安がある人に安心感を提供したい」と述べています。
また、源泉徴収票などの収入証明書の提出も義務付けられます。
専門家によれば、低所得者や無収入の人がアプリでカップル成立する可能性は低いため、「低所得者の収入を増やす施策が必要」との意見もあります。
東京都は、2023年度に約2億円、2024年度に約3億円をアプリ開発を含む結婚促進事業に予算化しています。
婚活実態調査2019(リクルートブライダル総研調べ)によると、20〜40代の独身男女の約7割が「現在、恋人がいない」と答えています。
その理由として「出会いがない」や「どこで出会えばいいかわからない」といった回答が多く見られました。
都は独身証明だけでなく、年収の証明も義務づけます。
東京都の婚活アプリ詳細
出会って1年以内に結婚した夫婦の出会いのきっかけは「マッチングアプリ」(25%)、「職場の同僚・先輩・後輩」(25%)と、今や4人に1人が「マッチングアプリ」で結婚する時代。
結婚に関心があっても婚活の仕方がわからない人に婚活をサポートするため、さらに安全な婚活ができるための工夫もされた「AIマッチングシステム」の提供が始まります。
おすすめポイント
1)AIが診断テストをもとに紹介
価値観診断テストを行い、AIが相性の良いお相手を探します。
2)安全で安心して探せる
独身証明・収入証明・本人確認書類、身長、学歴、職業、収入などの15項目の個人情報のほか、面談による本人確認を徹底するので、虚偽申告がなく安心。
3)相談にも対応します
AI任せではなく、専門スタッフがオンラインで婚活の相談に対応します
対象
TOKYOふたりSTORY交流イベント参加者等
※18歳以上の独身の男女
恋人がいるというたった2割はどこで相手に出会ったか
一方で、恋人がいる約2割の人々はどのようにして出会いを見つけたのでしょうか。
国立社会保障・人口問題研究所の『第15回出生動向基本調査』によると、見合い結婚は全体の5%程度であり、未婚者の多くは恋愛を経て結婚しています。
自然な形で出会い、交際する男女が7割を占めており、出会いの場としては学校、友人や兄弟姉妹の紹介、職場などが多く挙げられています。
このうち、「学校で出会った」人が最も多く、次いで「友人や兄弟姉妹を通じて」「職場や仕事で」という順番でした 。
社内恋愛は減少し、婚活サービス利用で結婚が増えた
しかし、職場での出会いは減少傾向にあり、コンプライアンスやハラスメント防止の強化が原因となっています。
また、社内恋愛に対する心理的な負担感も高まっており、公私の人間関係を分けたいと考える人が増えています 。
その結果、婚活サービスの利用者が増加しており、2018年には12.7%が婚活サービスを通じて結婚しています 。
まとめ
昔はお見合いおばさんがいたり、相手選びも家族のアドバイスに従って結婚することが普通だったので、今ほど独身の人が多くありませんでした。
現代は、生活の仕方も多様化し、自分と合う人を探すことが難しくもなっています。
またお一人様文化が定着し、一人で十分楽しめる旅行企画やレストランなど、一人でいても不自由がない世の中が出来上がっているのも、ますます面倒な結婚を遠ざけるのかもしれません。
少子化で人口が毎年減ってきていることは、国としても国力も弱まりますし、利点は全くありません。
具体的にどうしたら少子化が防げるか、成功したフランスの例を学びに自民党議員がパリに出かけて「エッフェルねえさん事件」大炎上は記憶に新しいです。
女性議員たちはフランス旅行を楽しんだだけで、エッフェル塔前で写真撮ったり、高級レストランで食事した写真をインスタにあげたりで、税金で何してると大炎上でした。
何を学んできたか疑問視されたばかりです。
そういう中でマッチングアプリは具体的な対策として期待できるのではないでしょうか。
安全性重視のために、個人情報の審査が厳しく、利用者のハードルが上がりますが、その分、安心との引き換えであると思えば、利用価値は高いのではないでしょうか。