最近、松本人志の裁判が話題になっています。
松本人志は、今回の裁判に向け、仕事も休業して戦う姿勢を見せました。
今回の裁判は、松本人志さんに有利なのか不利なのかを弁護士の方々が考察されています。
ここでは過去に似た例で、証拠不十分でありながら、最終的に勝訴できた女性の前例を参考に、松本人志さんが勝訴できるか、どのような判決になるか、どれぐらいの期間が裁判にかかるかなどを考察します。
松本人志側の名誉毀損が成り立つか
松本さん、吉本興業からは、事実無根というスタンスで裁判に挑んでくるでしょう。
一方、週刊文春編集部は「一連の報道には十分に自信を持っており、現在も小誌には情報提供が多数寄せられています。今後も報じるべき事柄があれば、慎重に取材を尽くしたうえで報じてまいります」とコメントを発表している。
ここが後述する松本さんが勝てない可能性の理由の一つになってきます。
では名誉毀損で訴えて勝訴する可能性は高いでしょうか・・
文春側は、告発した女性からの聞き取りは弁護士も挟んで聞き取りをしているため、女性側がいい加減な告発をしているとは思えない。
弁護士の方の意見の中に
今後予想できる訴訟について、松本が文春を相手取り、名誉毀損に基づく損害賠償と謝罪広告掲載の請求について今後のメーンの裁判になると思いますねと予測しています。
では今回に似た過去の事例を参考にして考察します。
名誉毀損が退けられたケース 伊藤詩織事件
過去にも、松本さんのケース同様、性的行為を強要されたと女性が告発したことに対し、男性側が事実無根を主張して名誉毀損の裁判を起こしたケースがあった。
2017年5月、『週刊新潮』(新潮社)は、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者で報道番組などにも出演していた山口敬之さんと飲食店で食事をしている途中で意識を失い、意識が戻った際には山口さんにホテルで性行為をされていたなどと報道した。
伊藤さん自身も実名での記者会見や、本を出版するなどして山口さんからの性被害を広く訴え、大きな話題になりました。
一方、山口さんは、伊藤さんの主張を全面的に否定。
伊藤さんが山口さんに対して裁判を起こしたのに対抗して、「社会的信用を奪われた」として、伊藤さんを名誉毀損で訴えた。
ここで日本の警察の暴行事件に対する考え方の不公平さが暴かれました
警察の信じられない被害女性に対する対応については上の記事を見てください。
しまいに菅元総理の関係者までが、女性側の判決の足を引っ張り男性を養護するという、政治的大きい勢力が小市民の平和を壊しに来る日本の怖さを知らされる事件でした。(上記記事内参照)
4年という長い月日をかけ、女性は顔出しで戦い、勝訴しました。
伊藤詩織さんのように女性側が証拠不十分でも勝訴できるか?
伊藤さんも御礼のメールをしたため同意があったと言われた
こういう事件は物的証拠を出せることは難しい為難航します。
伊藤さんの場合も今回と同じように、性加害にあったあとに、御礼のメールをしていることが、同意があったのではと言われました。
あまりにつらい体験をした後に、自分の本心とは違うお礼のメールをしてしまう精神状況というのは、ありがちなことだそうです。
特殊な状況下での行動が、同意とはみなされないことが、伊藤さんの事件で前例としてあるので、今回もお礼メールが同意の上とは決定づけられない可能性があります。
周りに一貫性のある話をしていたり、証言者が増えた場合
伊藤さんは、周りの人に話している内容に一貫性があったことも、作り事ではないと評価されました。
今回も被害女性は、帰宅後に友人に「来なくてよかったよ、酷いことされた、自分以外は最後までつきあわされた子もいた」というメールをしています。
ジャニー喜多川さんの例
今回のケースを分析する弁護士がジャニーズの例を挙げる。
「去年のジャニーズの一件は、証拠が特にないんです。だけど多くの人が被害の声を上げた。ならば、1件もないというのはちょっとおかしいよねというところで、明確な証拠はどれもないかもしれない。ジャニーズの件も。でも被害があるんだとみんな思っているし、加害者側も被害を認めたということがある」。
今回のケースに当てはめると、
「1人の女性が被害だと言っても、なかなか明確な証拠、客観的な証拠がなければ難しいですが、被害を受けたと言う人が何人も出てきたら、あながちうそではないよねという方向に向かいます。
さらにいろんなLINE、メッセージのやりとりとか客観的なものが出てきた時に、なるほどねと。“女性たちが言っていることは、決して空想ではない。勝手に作ったものではないよね。ちゃんと裏付けあるよね”と、裁判で認められる可能性は出てくる。
ここで思い出してください。
情報が多数寄せられていますと文春は話しています。
これは物的証拠がない場合にも、逆転できる裏付けとなりますね。
裁判の期間は長引くか
お互い、今の主張を変えない場合、3年ぐらいはかかるという有識者の意見がネット上では多く上がっています。
伊藤詩織さんの例を見ると、警察が男性を養護する姿勢や、女性に諦めさせる圧力をかけきたり、政治家のような関係ない人までが女性不利に力を加えてくるようなことがあれば、伊藤さんのように4年ぐらいは掛かる可能性があります。
しかも4年の間、伊藤さんは自ら顔だして、マスコミや色々なところに勇気持って訴えを起こしてきた積極的な姿勢で4年かかったので、これぐらい掛かる可能性もあるでしょう。
まとめ
文春は、まだ持ち札がるようですし、持ち札が増えている最中かもしれません。
伊藤さんのように、前例を作る立場で4年かかりましたが、今回はその似た前例があるため、裁判もしやすくなるのではないでしょうか。
少しでも早く結論が出ることが、松本さんにも、訴えた女性にとってもいいのではないでしょうか。